研究室について

本研究室では、「人間の知的活動を支援する言語処理技術」に焦点をあてて、言語テキストを中心とするコンテンツとメディアに関する研究に取り組んでいます。深層学習を含む機械学習、統計モデルと分析、アノテーションとコーパス分析などの手法を基盤として、以下の分野を中心にテーマを設定しています。

  • テキストマイニング
    文書レイアウト・論理構造解析、情報同定とエンティティリンキング、言語資源の自動構築
  • 人工知能による言語理解
    読解タスク、意味構造の抽出と知識獲得
  • 人の言語活動のモデル化
    読み方・書き方の計測と分析; テキストを介したオンラインコミュニケーション

具体的な研究課題として、言語理解タスクの分析、文圧縮と要約、文書論理構造の解析と活用、数式および数学概念の検索と理解支援、視線検出装置を用いた読み方モデルの構築と応用、情報統合のための情報同定基盤技術、研究者のための情報推薦および英文執筆支援などがあります。また、言語処理や情報検索に関連した新しい研究テーマへの挑戦も歓迎します。

本研究室では、国立情報学研究所が有する大規模な情報資源や分散計算機環境などを利用した研究が行えます。研究室は博士学生から修士学生、海外からの交換留学生やインターンシップ生、訪問研究員など多様なメンバーで構成されていて、さらに研究所内でのセミナーや輪読会への参加などを通して、学際色・国際色豊かな研究者との交流が可能です。また、所内外の共同研究プロジェクトへの参加を通して、研究室という単位にとどまらず、一人の研究者・技術者として活動の幅を広げることを目標としています。

本研究室は、東京大学 情報理工学系研究科 コンピュータ科学専攻に所属しています。総合研究大学院大学 複合科学研究科 情報学専攻の研究指導にも協力しています。国立情報学研究所における研究生活については、他の研究室のページもご覧ください。 本研究室について詳しく知りたい方は、担当教員相澤 (aizawa(at)nii.ac.jp) まで、お気軽にお問い合わせください。